ソラマメブログ

2007年09月26日

セカンドライフのイーナ・ドット・トラベルの自動販売機は危険

セカンドライフ内に航空チケットの自動販売機が置いてある。

これは、イーナ・ドット・トラベルが開始したサービスで、セカンドライフ内の自動販売機から、Webページにリンクが貼ってあり、それをクリックすることで、ホームページで航空チケットを購入する仕組みである。

プレスリリース
http://www.digital-hollywood.com/pdf/070830_DH_ena.pdf
海外航空券自動販売機「イーナ・ドット・トラベル」
仮想空間「セカンドライフ」内に海外航空券の自動販売機を設置
~ セカンドライフ内で海外航空券を販売する自動販売機の設置は世界初!? ~

実際に、その自動販売機をおいてあるところに行ってみた。

セカンドライフのイーナ・ドット・トラベルの自動販売機は危険

この自動販売機、先のプレスリリースにもあるように

それぞれの自動販売機はユーザによって自由に持ち運び可能であったり、他のSIMなどに設置をすることができます。

となっていて、自由にコピーを持ち歩くことができ、他の場所に設置できる。

しかし、これが、大きな問題を持っている。

単純に会社のホームページや商品へのリンクならいいのだが、チケット購入のページに直結しているのが実に危ない。

なぜか?

セカンドライフ内では、この自動販売機を透明な薄いガラスのようなプリム(セカンドライフ内で物を作るブロックのようなもの)で覆い、そこに別のURLを埋め込むことができるのである。

つまり、ユーザは、知らずに、それをクリックして、別のサイトにジャンプして、そこでIDやパスワードを入力してしまう可能性があるのだ。

元のサイトと同じデザインのサイトを用意して、いわゆるフィッシングサイトを構築して、セカンドライフ内で、薄いガラスをかぶせて別のURLを埋め込んでしまえば、ユーザはなかなか氣づかない。

セカンドライフ内で、物を買うときは、氣にするが、単にURL先へジャンプするだけなので、それほど氣にしないユーザも多いはず。

自動販売機を設置しているだけなら、まだ、問題はないのだが、それをユーザがコピーを持ち帰ることができ、どこにでも設置できるというのは、かなりのリスクを伴っている。特に、イーナ・ドット・トラベルの場合は、チケット購入というお金が絡むページに直結するのが危険である。

セカンドライフの中では、自由度が高いがゆえに、その使われ方もしっかりと見ておかないと危険なことになる。



Posted by Tanishi Nishi at 01:05│Comments(0)
 
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